2.どれだけ心配したと思ってる
夢主(白臨):11歳
紅炎:24歳
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夜、紅炎の私室で部屋の主人の帰りを待ちながら、どう話を切り出すべきか悩んでいたところに湯浴みから戻った紅炎様が入ってきた。
しばらくひとりで考えてみたが、どうにも上手く伝えられる気がしないので、思ったことを直接伝えることにした。
「紅炎様……わたし、死んじゃうかもしれません……」
「は」
今朝起きたときは何ともなかったのに。泣きながら紅炎に抱きつくと、頭か背中か少しの間悩んでいた手が結局背中を撫でた。
いきなりこんなことを言われて紅炎様も多少動揺したようだ。いつもより撫でる力が強く、ちょっと息がくるしい。でもそれが嬉しくもある。
「一体どうした。何があった」
「うう……この間、本で読みました。咳をしていて口から血が出ると、お医者様でも手の施しようのない病気だから治らないんですよね?どこかに引っ掛けて傷口から血が出るのとは訳が違いますもんね」
「それで、どうしたんだと聞いてる。医者には診せたのか?」
要領を得ない私の言葉に若干怒り気味な強めの口調で聞いてくるのは紅炎様の癖だ。心配事があると、このように少しぶっきらぼうになる。
「まだ死にたくないです……もっと紅炎様といっしょにいたい……」
「白臨、泣いていたら分からんだろう。吐血したのか?医者には診せたか?診察の結果は?」
「まだお医者様には診ていただいてません……紅炎様にお話するのがはじめて」
「で、一体どんな症状なんだ。痛みはあるのか」
「お腹がちょっといたいです。あとは血がたくさん出ててこわいです」
背中を撫でられ少し落ち着いてきて鼻をぐずぐずさせていたら今度は頭をぽんぽんと撫でてくれた。紅炎様のお顔を見上げると、視線はわたしではなく遠くに向けていた。眉毛を寄せて何かを考えているお顔。
「血はどこから出ている。口からではないのか」
「それは、その、口からじゃないです。あのね、ちょっと恥ずかしいんだけどね……」
「股か」
なんでそれを!?驚いて目を大きく開けば、さっきとは打って変わって気の抜けたようなお顔になっている紅炎様。はあ、とため息をついてまたわたしの頭を2、3度撫でた。
「それは医者じゃなくていい。明日、起きたら侍女にでも言うんだな」
「病気じゃないの?どこか切ったとか擦り傷とかじゃないよ?大丈夫かな?」
「病気ではない。女は皆なるものだ。お前の教育係は誰だ?なぜ教わってない」
ぶつぶつ文句を言いながら横になる紅炎様に抱っこされたままわたしも横になる。病気でないのならよかった。さすが紅炎様はなんでもご存知で頼りになるお方だ。かっこいいし優しいし、実はかわいいところもたくさんあるお方だ。
安心したら急に眠気がやってきて、すぐに寝入ってしまった。その後、わたしの能天気な寝顔を見て紅炎様が言った言葉も知らずに。
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2016年06月07日に書いてあったやつ。
どこかのお題サイト様からお借りしたタイトルですが、失念してしまいました…。
めちゃくちゃありきたりですが生理ネタでした。
好き嫌いが別れるネタですが、私は結構好き(というか無知なょぅじょ(って年齢でもないけど)が好き)なので萌えてしまうんだなあ wwsgを
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